質問②「自分の声が嫌いです。レッスンでいい声になれるでしょうか?」
自分の声が嫌い、いい声になりたい そんな悩みを抱えていらっしゃる方に向けて、いつもお伝えすることを書きました。
回答:古川雄一先生
自分の声が嫌いな人は意外と多い
「自分の声が嫌い」もっといい声になりたい。そんな思いをもって来校される方は意外と多いなと感じています。自分の声は好きで好きでたまらない!そんな人周りにいるかな?と考えると頷ける結果のように思います。
いい声ってなんだろう?
いい声になりたいと言われた時、僕はその方にいつも聞きます。では「いい声ってどんな声だとおもいますか?」出てくる答えは「低くて説得力のある声」「通りのいい声」「綺麗な発音ができている声」みなさんの答えは様々です。じゃあいい声ってなんだろう?ますます疑問は深くなっていきます。
いい声に定義はない
僕はいい声に定義はないと考えています。つまりこの声はいい声だなと判断するのはリスナーなのです。そういった意味では「あなたの声だって、誰かにとってはいい声」なのです。
でも自分の声が嫌いなんです。
「あなたの声だって、誰かにとってはいい声」何だよと言われても、なんだか答えをごまかされた感じがしますよね。では僕なりのアプローチをお伝えします。 では「いい声」の共通点は? みなさんにいい声ってどんな声?と聞いた上でその共通点をまとめた所以下のようになりました。
①「良い共鳴を伴った声」 | 共鳴とは響きのことです。共鳴腔を使っていい響きを伴った声は心地よさを感じます。 |
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②「その人の声の個人特性が出ている声」 | 声は人それぞれがもつ個人特性があります。その個人特性がしっかり出ている声は、わざとらしくなくとても自然な印象です。 |
僕が過去の生徒にヒヤリングした上での「いい声の共通点は以上の2つでした」
ではどうしたらその条件を満たせる?
営業的にはボイストレーニングさえ行えばいい声になる!と断言したいところですが、そうはいきません。例えば落ち込んでしまった時、または高熱の時、いい声は出るでしょうか?きっと声が割れたり、暗い声になってしまったり、息漏れがひどく声にならないと思うようなか細い声になったり。。。いくらトレーニングを積んで練習を積んでもそんな状態ではいい声とは程遠くなるのではないでしょうか?
結論いい声はすべての好条件が揃わないとでない
精神的健康、肉体的健康、そして日々のトレーニング、こういったすべての条件が揃わないといい声は出ません。しかし「日々の自分との向き合い方」と「そこに近づくためのお手伝い」をできるよう、僕は日々ボイストレーニングを通して皆さんと向き合っています。
声は自分の一部、嫌いになるなんてもったいない
声は自分の一部です。自分の声が嫌いなのは、自分を嫌いだということ。せっかくこの世に生まれてきたのであれば、自分の声を好きになり、自由自在に使いこなして、人生における良いパートナーとして自分の声と仲良くなって欲しいと思います。大丈夫、あなたもあなた自身の声をいい声だと感じ、好きになれますよ。
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