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お悩み相談集

質問⑦「声量の上げ方」

質問⑦「声量の上げ方」

歌を歌っている時、もっと大きな声で唄えたらと思ったことありませんか?特にバンドの方は声量が足りなくて、ボーカルの声が聴こえないなんて言われたこともあるので鼻でしょうか?今回は声量を出す基本的な方法と注意点をお伝えします。

回答「古川雄一」先生

肺活量が大きいと強くて大きな声を出すことが出来ます。肺活量を大きくする為に、まずは呼吸法のメカニズムをお伝えします。


呼吸法

まずは自然に深い呼吸が取れるよう、腹式呼吸への理解を深めるために腹式呼吸に関してお伝えします。

腹式呼吸とは?

まずは腹式呼吸のメカニズムを簡単にご説明します。息を吸うと空気が気管を通って肺に入ります。肺に空気が入ると肺は膨張します。これは様々な筋肉の動きにより起こることです。その際、お腹の周りがふくらんでいるように見えますが、これは横隔膜が押し下がった結果です。

深呼吸から腹式呼吸を理解する

腹式呼吸と聞くと、発声するための特別な呼吸法と思っている方も多いかもしれませんが、リラックスした状態で深く呼吸をすると自然に行われる呼吸法です。深呼吸から腹式呼吸を理解していきましょう。深呼吸とは鼻から息をゆっくり深く吸い、吸ったと同時に同じく息を静かに吐き出す呼吸法です。自然な深呼吸は腹式呼吸につながっています。ポイントは吐き方です。リラックスして吐けば自然と吸い方も自然になり、自然な深呼吸を行えます。

口で吸えばいい?鼻で吸えばいい?

一度に沢山の空気を吸うためには、基本を鼻呼吸で行いつつ、口も少し開けてサポートとして使うと理想的に吸えます。鼻呼吸が7,8割、残りを口で行うのがいいでしょう。大きく口を開けての口呼吸は呼吸器官や発声器官への異物の侵入や乾燥を誘発し、声帯の温度変化による不可もかかる為、控えましょう。

共鳴法

大きな声を出す際は、ただ大きな声を出すだけでなく、同時に豊かな響きを伴っていることが重要です。 そのために必要な事をまとめてお伝えします。

全身の余分な力を抜く

自然な呼吸法をもとに発声を行うと、声が全身に共鳴するのがわかります。自分の慣れない音域を出す際は特に力が入ってしまい、響きが少なくなってしまうので、いつもリラックスして、豊かな響きを伴った声の音色や、「体に響いている感じ」を覚えるようにしてください。

狭い場所でのマイクを使った練習を避ける

例えば、カラオケのような狭い空間で、マイクを使い練習すると、自分の音を正確に聞き取ることが難しくなります。その為、次第に声が大きくなりすぎて呼吸も浅くなりと悪循環を生みますので控えましょう。

口を縦にあける

天井の高く大きな部屋で声を出すと、よく響くように、豊かな響きを得るためには大きな共鳴腔が必要です。口を縦に空けることで、いい響きの声が出てきます

声量を出すときは、正しい呼吸法と共鳴法と共に。

呼吸法が安定していれば、自分の意志に従った、声量を出すことができるようになってきます。その際、必ず共鳴法の事を思い出し、豊かな響きのを伴った声を出せれば、素敵な声で大きな声を出せます。がむしゃらに力づくで声を出さないよう、注意をしてください。

 

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