こんにちは!穂乃花です。
『穂乃花先生のカッテに名曲分析!vol.1-2』が始まりました!
まずはじめに・・・
穂乃花先生のカッテに名曲分析!』とは
私は普段、シンガーソングライターとしても活動しています。
曲を作る身としては、やはり名曲が名曲である理由を知りたい・・・!!
ということで、誰もが知るアノ名曲をカッテに分析してしまいます!
歌詞分析は個人的な妄想が含まれておりますので、『その解釈は全く違うと思う』とか、『あぁ!確かに!!』とか、はたまた『そんなん当たり前やんけ!!』など、様々なことを感じるかと思います。
でもそれがまた、歌詞分析の面白いところだと思うのです。
人によって違う受け取り方をする、同じ人でも年齢や状況によって違う受け取り方をする。
これは考え甲斐があると思いませんか?
(この分析を読んで、何か思う方がいたらぜひぜひ語り合いたい)
ぜひ、『そんなふうに感じる人もいるのだなぁ』という気持ちで、読み進めていただけると嬉しい限りです!
さて、今回はvol.1-1に引き続き、『世界に一つだけの花』の歌詞分析をしていきます!
https://voice-project.com/sekainihitotsudakenohana1.html
2番Aメロ
「困ったように笑いながら
ずっと迷ってる人がいる」
さて2番が始まりました!
ここで、主人公以外の人物が登場します。
この”迷ってる人”という表現から、”迷ってる人”と主人公は他人であることが伺えます。
その人は花を見ながら 何やら迷っているようです。
ではなぜ、困ったように笑っているのでしょう?
予想するに、大切な人への贈り物を探しているのではないでしょうか。
「頑張って咲いた花はどれも
きれいだから仕方ないね」
その人が悩んでいる光景を見た主人公は、心の中で”迷いますよね”と共感しています。
この”頑張って咲いた花”という言葉は、人とリンクさせているように感じます。
自分の花を頑張って咲かせれば、綺麗な花が咲くはずだよ、と言われているように思います。
「やっと店から出てきた
その人が抱えていた
色とりどりの花束と
嬉しそうな横顔」
“やっと”という言葉から、その人は随分な時間迷っていたことが分かります。
悩みに悩んで選び抜いた花を、花束にしてもらったようです。
やはり誰かへの贈り物を選んでいたように思います。
その仕上がりに満足している様子が伺えます。
主人公はその様子を、少し離れた、でも表情は読み取れるくらいの距離間で見ています。
2番Bメロ
「名前も知らなかったけれど
あの日僕に笑顔をくれた」
その様子を見て、主人公は暖かな気持ちになったようです。
ここで”名前も知らない”とあるので、やはりこの二人は他人だとわかります。
「誰も気づかないような場所で
咲いてた花のように」
サビ前のワンフレーズ!
主人公はここで、今回の花屋での出来事と、以前に経験した出来事とを結びつけたのではないでしょうか。
“誰も気づかないような場所で咲いてた花のように”には、このような文が隠されていると予想しました↓
誰も気づかないような場所で咲いてた花を見た時、その力強さと美しさに心が温かくなった。笑顔になった。
その時と同じような気持ちを”その人”はくれた。
2番サビ
「そうさ僕らも
世界に一つだけの花
ひとりひとり違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい」
そうです。私たちも”その人”も世界に一つしかない花なのです。
その花を一生懸命、頑張って咲かせれば、きっと綺麗な花が咲きます。
私たちが色々な花を見て「どれも違った良さがあって綺麗だな」と思うように、もしどこか遠い空の上から私たちを眺めたとき、同じように”それぞれ違った良さがある”はずなのです。
ラストサビ
「小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one」
最後のサビに突入です。
ここでも花と人間を掛け合わせています。
そして最後に、この曲の冒頭に出てきた最大のテーマである
〜No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly One〜
というフレーズが再び登場し、曲が締めくくられました。
まとめ
この曲の最大の魅力は、”人類の思いを、具体的な言葉で現した”という所にあると思います。
日常生活でも、ドラマや映画でも、人と人を比べる場面は多く耳にします。
「〇〇ちゃんは、あんなに出来る子なのにどうしてうちの子は・・・」
「〇〇くんは出来るのにどうして君はできないんだ!!」
「あの子はああやって夢を叶えてるのに私ときたら・・・」
など、自分が他の人よりも低い位置にいる場合。
また逆のパターンもあります。
「あいつはダメだ、僕のが出来る」
「他の人の考えなんていらない。私が正しい」
など、自分を高い位置に置いている場合。
それらのいくつかは私も言われたことがありますし、正直思ったこともあります。
でも、人間はは一人一人違います。
それは性格であったり、好みであったり、見た目、考えであったりします。
その全てが重なる人間は、1人としていません。
そんなのを比べられる必要ないじゃないか、というわけです。
確かに。
そう!
“確かに”と思いませんか?
その”確かに”という気持ちを聴いている人に気づかせるところが、この曲の最大の魅力ではないでしょうか。
またそれを花と対比させていくことで説教がましくないところが、内容を受けとりやすくしているポイントだと思いました!
次回はこの曲の最終章!
『穂乃花先生のカッテに名曲分析!vol.1-3』です!
曲の背景をお伝えします。
(記事3つ分で完成する絵もお楽しみに〜!!)
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