穂乃花先生のカッテに名曲分析!

『サライ』vol.5-1

honokasensei
『穂乃花先生のカッテに名曲分析!』とは

私は普段、シンガーソングライターとしても活動しています。

曲を作る身としては、やはり名曲が名曲である理由を知りたい・・・!!

ということで、誰もが知るアノ名曲をカッテに分析してしまいます!

歌詞分析は個人的な妄想が含まれておりますので、『その解釈は全く違うと思う』とか、『あぁ!確かに!!』とか、はたまた『そんなん当たり前やんけ!!』など、様々なことを感じるかと思います。

でもそれがまた、歌詞分析の面白いところだと思うのです。
人によって違う受け取り方をする、同じ人でも年齢や状況によって違う受け取り方をする。
これは考え甲斐があると思いませんか?
(この分析を読んで、何か思う方がいたらぜひぜひ語り合いたい)

ぜひ、『そんなふうに感じる人もいるのだなぁ』という気持ちで、読み進めていただけると嬉しい限りです!

 

さて、今回からはTHE BLUE HEARTSさんの『リンダリンダ』を分析します!

Aメロ

「遠い夢 捨てきれずに 故郷を捨てた
穏やかな春の日差しがゆれる 小さな駅舎
別離より 悲しみより 憧憬はつよく
淋しさと背中あわせの
ひとりきりの旅立ち」

主人公が今、どんな状況にいるのかが読みとれます。
夢を追うため故郷を離れるようです。
季節は春、場所は駅舎です。
情景描写が細やかなので、歌の情景が浮かびやすいです。

”捨てきれずに”とあることから、主人公はこの決断をするまで何度も、夢と故郷に残ることの間で葛藤を繰り返したのだろうな、と感じました。
主人公は夢か故郷か、どちらかしか取れない状況なのでしょう。

故郷や、そこに住む親しい人と離れたとしても、叶えたい夢への気持ちが強かったようです。
淋しさと背中合わせということは、主人公の気持ちは夢に向かって振り切れている、というわけではないようです。

サビ

「動き始めた 汽車の窓辺を
流れゆく 景色だけを
じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程 青く澄んで
胸が震えた」

主人公は電車に乗り、いよいよ故郷を旅立ちます。
このフレーズでも情景描写が細やかに描かれています。

次いつ帰れるかわからない故郷を眺めるのは、どんな気持ちなのでしょうか?

悲しいだけでなく、希望だけでもない、それ以上に心が揺さぶられている感情を、作者は”胸が震えた”と表現しています。

A’メロ

「恋をして 恋に破れ
眠れずに過ごす
アパートの窓ガラス越し
見てた 夜空の星
この街で夢追うなら もう少し強く
ならなけりゃ 時の流れに
負けてしまいそうで」

電車の窓辺に座りながら、故郷で過ごした日々を思い返しているようです。

”恋に破れ 眠れずに過ごす”という部分から、主人公は繊細な人なのだろうと予想できます。

そして、主人公は自分の弱さを自覚してます。恐らくこう考えているのではないでしょうか。

夢を叶えるには、それに対する強い想いをキープしなければいけない。
日常に埋もれて、気持ちが緩んではいけない。
でも自分は、きっと気持ちが緩んでしまう人間だ。
だから、逃げることができない場所に身を置かねばならない。
そのためには、故郷を離れる必要がある。

サビ’

「動き始めた 朝の街角
人の群れに 埋もれながら
空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に
胸が震えた」

2番のサビは、1番と重なる部分があります。
例えば、1番で”動き始めた”のは”汽車”、2番では”朝の街”です。
また”流れるもの”に対しても、1番は”景色”、2番は”人の群れ”です。

この曲に関しては重なる部分があることで、フレーズに淡々としたテンポ感が生まれると思います。
それが、静かで落ち着いた雰囲気の歌詞にマッチして、魅力を引き立てているように感じました。

 

さて、『サライ』の歌詞は3番まであります。
続きは『サライ』vol.5-2で分析します!

お楽しみに〜!!

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