『穂乃花先生のカッテに名曲分析!』とは
私は普段、シンガーソングライターとしても活動しています。
曲を作る身としては、やはり名曲が名曲である理由を知りたい・・・!!
ということで、誰もが知るアノ名曲をカッテに分析してしまいます!
歌詞分析は個人的な妄想が含まれておりますので、『その解釈は全く違うと思う』とか、『あぁ!確かに!!』とか、はたまた『そんなん当たり前やんけ!!』など、様々なことを感じるかと思います。
でもそれがまた、歌詞分析の面白いところだと思うのです。
人によって違う受け取り方をする、同じ人でも年齢や状況によって違う受け取り方をする。
これは考え甲斐があると思いませんか?
(この分析を読んで、何か思う方がいたらぜひぜひ語り合いたい)
ぜひ、『そんなふうに感じる人もいるのだなぁ』という気持ちで、読み進めていただけると嬉しい限りです!
さて、今回からは斉藤和義さんの『歌うたいのバラッド』を分析します!
Aメロ
「嗚呼 唄うことは 難しいことじゃない
ただ声に身をまかせ
頭の中を からっぽにするだけ」
この曲はタイトルから、曲の世界観をイメージすることができます。
バラッドとは、大きなくくりで言うと舞踊や音楽を伴うことが多い”物語”のことを指します。(2019年3月10日 コトバンク 参照)。
なので、この曲のタイトルである”歌うたいのバラッド”とは、”とある歌うたいの物語”のようなイメージではないでしょうか。
始めのフレーズでは、”歌”について述べています。
この部分では、主人公が歌をどのように捉えているかが伺えます。
主人公の歌うたいにとって歌とは、自分の中からいたって自然に出てくるもののようです。
「嗚呼 目を閉じれば 胸の中に映る
懐かしい思い出や
あなたとの毎日」
ここで、”あなた”が登場します。
ここではまだ、主人公との関係性は読み取れませんが、”懐かしい思い出””毎日”という言葉から、長い時間を共にしてきたことが伺えます。
Bメロ
「本当のことは 歌の中にある
いつもなら
照れくさくて言えないことも」
ここでは主人公の性格が読み取れます。
“本当の気持ちは、いつも照れくさくて言えない”ということは、シャイな性格なのではないでしょうか。
思ったことをそのまま言えるような大胆さは持ち合わせていないようです。
だから、”自分の中から自然と出てくる”歌を使って、何か思いを伝えようとしています。
サビ
「今日だってあなたを思いながら
歌うたいは唄うよ
ずっと言えなかった言葉がある
短いから聞いておくれ
愛してる」
シャイな主人公が、普段は照れくさくて言えない「愛してる」という言葉を歌で伝えています。
”ずっと”言えなかったことを伝えるというのは、きっと沢山の勇気がいることだと思います。
例えばみなさんの大切な人が、少しシャイで、気持ちを伝えるのが苦手だとします。
長い時間を共にしているけど、「愛してる」という言葉は一度も聞いたことがない。
そういう人が、照れくささを乗り越えて、一生懸命気持ちを伝えようとしてくれたなら、みなさんはどう思いますか?
私は少し照れくさくて、同時にとても幸せな気持ちになります。
この曲を聴くと、誰かを想い、気持ちを伝えるというのはとても素敵なことだなぁと思います。
これはこの先も気になりますね。。。
この続きは『歌うたいのバラッド』vol.6-2で分析します!
お楽しみに〜!!
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