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穂乃花先生のカッテに名曲分析!

『サライ』vol.5-2

穂乃花イラスト 『穂乃花先生のカッテに名曲分析!』とは

私は普段、シンガーソングライターとしても活動しています。

曲を作る身としては、やはり名曲が名曲である理由を知りたい・・・!!

ということで、誰もが知るアノ名曲をカッテに分析してしまいます!

歌詞分析は個人的な妄想が含まれておりますので、『その解釈は全く違うと思う』とか、『あぁ!確かに!!』とか、はたまた『そんなん当たり前やんけ!!』など、様々なことを感じるかと思います。

でもそれがまた、歌詞分析の面白いところだと思うのです。
人によって違う受け取り方をする、同じ人でも年齢や状況によって違う受け取り方をする。
これは考え甲斐があると思いませんか?
(この分析を読んで、何か思う方がいたらぜひぜひ語り合いたい)

ぜひ、『そんなふうに感じる人もいるのだなぁ』という気持ちで、読み進めていただけると嬉しい限りです!

 

前回に引き続き『サライ』の分析をして行きます!

前回の記事↓

『サライ』vol.5-1

A”メロ

「離れれば 離れるほど
なおさらにつのる
この想い 忘れずに開く
古いアルバム
若い日の父と母に 包まれ過ぎれば
やわらかな日々の暮らしを
なぞりながら生きる」

2番になり、曲の舞台は故郷を出た後の場面へ変わります。
この歌詞にある通り、離れるからこそ大切に感じる、離れているからこそ思い返すところは、確かにあるかもしれません。
”忘れずに開く古いアルバム”という歌詞には、アルバムが古くなるくらいの年月が流れても、その日々を思い返して大切にする主人公の人物像が現れていると思います。
(私は”主人公は愛情深い人なんじゃないかな?”と感じました。)

そしてAメロの後半では、父と母への尊敬が現れています。
現在の生活の中に、両親の元で暮らした日々に重なる部分を探しているのかもしれません。
この歌詞からとっても、やはり主人公は繊細な心の持ち主なのではないかな、と感じます。
(一つ前の回で、1番の分析をしています。
見逃した方は、上記記載のURLから記事をご覧ください。)

サビ”

「まぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る
夢の故郷
サクラ吹雪の サライの空へ
いつか帰る その時まで
夢は捨てない」

ここで思い出したいのが、1番の”故郷を捨てた”という部分。
主人公は心の中に、故郷を離れた”後ろめたさ”や”申し訳なさ”を感じているようです。
”故郷”を”夢の故郷”と言っているところからも、主人公が故郷に感じている心理的な距離の遠さが伺えます。
だからこそ、”一度故郷を捨てた自分が、帰ってもいいのだろうか”という気持ちや、”もし帰れるのだとしたら、ちゃんと夢を形にして帰りたい、夢破れては帰れない”、という考えを持っているのではないでしょうか。

「まぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る
愛の故郷
サクラ吹雪の サライの空へ
いつか帰る いつか帰る
きっと帰るから」

そしてこの曲もいよいよラストシーンに入ります。
サビの後半で、”いつか帰る いつか帰る”と2度繰り返しているのが、大きなポイントだと思います。
一般的に、同じ言葉を何度も繰り返すときは重要な気持ちや状況を歌っていることが多いです。
ここでは、故郷や、そこに住む人たちに向けた強い思いや、自分自身に向けた決意が読み取れます。

もしかしたら、故郷を離れた主人公にとって、ゴールは夢を叶えることではなく、夢を叶えて故郷に帰ることなのではないでしょうか。
皆さんはどう感じましたか?

 

さて、次回は『サライ』最終章です!
お楽しみに!!

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