表現力を上げたいあなたの為の楽曲分析!!
皆さんこんにちは!歌と声の学校 講師の穂乃花です。
これは歌の表現力を上げたいあなたの為の記事です!
前回に引き続き”表現力を上げる一つの方法”というテーマで、楽曲分析をしてきます。
この楽曲分析はSTEP1とSTEP2の2部構成になっています。
この記事では『STEP2:歌詞の内容を理解した上で、その内容に適した歌い方をする』についてお伝えします!
STEP1については下記をご確認ください↓
使用楽曲
前回に引き続き、『離したくはない/T-BOLAN』の分析をしていきます。
歌の表現力を上げるSTEP2
【歌詞の内容を理解した上で、その内容に適した歌い方をする】
STEP2を実行するには、以下の流れが必要です。
1)適した歌い方をする為のポイントを抑える
2)ポイントを踏まえた歌い方を考える
3)実際に歌って評価する
1)適した歌い方をする為のポイントを抑える
ではさっそく、歌詞の内容に適した歌い方をする為のポイントをお伝えします。
そのポイントとは、①「誰が」②「誰に」③「何を」伝えるのか考える、ということです。
この「誰が」「誰に」「何を」というのは、歌詞の中の話ではありません。
自分が曲を歌うときに、「誰が」「誰に」「何を」伝えようとしているのか考えます!
①「誰が」伝えているのか考える
まずは「誰が」の部分を考えていきましょう。
この曲は歌い手目線の曲なので、必然的に「誰が」は「歌い手自身」となるでしょう。
②誰に伝えるのかを考える
続いて「誰に」について考えます。
前回この曲の内容をまとめた際に、この曲は「俺にはお前が必要なんだ 俺の元へ戻ってきてほしい!!」と言っているのでは、という分析をしました。
ではこの「誰に」とは誰に当てはまるでしょうか。
もし、曲中の主人公と同じような経験がある方がいれば、この「誰に」は「元恋人に」向けて歌うといいでしょう。
もしこのような経験がない場合は、想像上の人物を作り上げるという方法があります。
大事なのは、”自分が思いを込められる相手”を想像することです!
③「何を」伝えたいのか考える
最後に「何を」伝えようとしているのかを考えていきましょう。
これは、前回の内容を踏まえると「俺の元に戻ってきてほしい!!」という部分が、この「何を」にあたります。
2)ポイントを踏まえた歌い方を考える
以上のポイントを抑えると、曲中の主人公はかなり女々しいタイプだと思われます。
なぜなら自分の元を去って行く恋人に対して、”諦めるよりも信じることに掛けてみたい””離したくはない”と言っているからです。
もし男らしい人であれば、そういう言葉は出てこないのではないでしょうか。
ということは、この楽曲を歌うときは、そのような男性になりきらねばなりません。
「離したくはない!!!」と、力任せに大声で歌ってしまうと、曲が持っている雰囲気と合わなくなってしまいますので、注意です!
3)実際に歌って評価する
では上記を踏まえて実際に歌ってみましょう。
ポイントは、自分で歌った音を録音し、自分で聴き返すことです。
(携帯の録音機能などで大丈夫です◎)
聴き返した際のポイントはこちらです!
1.「俺にはオマエが必要なんだ、俺の元へ戻ってきてほしい!!」と言っているように聴こえるか
2.女々しい男の雰囲気が感じ取れるか
まとめ
それでは最後にSTEP2をまとめます。
実際に歌うときのポイントは「誰が」「誰に」「何を」伝えるのか考える、ということです。
今回の楽曲では、「歌い手自身が」「元恋人に(想像上の人物可)」「お前が大切なんだ!俺の元に戻ってきてほしい!!」と伝える、と結論を出しました。
もちろん、この結果が絶対というわけではありません。
人それぞれが楽曲と向きあうとき、それぞれの答えに出会えるはずです。
皆さんもどうか、自分なりの解釈を考えてみてくださいね!
次回は違う楽曲を分析していきます!
お楽しみに〜!!
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